【VLAC様】試験所認定業務システムの改善による8つの効果
- 開発実績
【VLAC様】試験所認定業務システムの改善による8つの効果
株式会社電磁環境試験所認定センター様(VLAC様)は主に電気・電子機器が電磁環境に適合しているかの試験を実施する試験所を認定される機関です。
VLAC様は試験所認定業務を効率良くおこなう為、システムを利用されていましたが、試験所の認定依頼の増加にともない、個別対応で見積書を作成されたり、認定証を作成する負荷が大きくなってきた為、負荷軽減と精度向上を主目的としてシステムの改善を検討されました。
アイセルにご相談頂いた際、大きくご提案は2パターン考えられました。1つは全く新しいシステムを1から開発すること、もう1つは既存システムを改修することでした。結果、アイセルとしては後者でご提案致しました。その時の状況をこのプロジェクトの開発責任者の伊与田に聞いてみました。
ーーーどうして既存システムの改修で提案したのですか?
伊与田 まず1番に考えましたのが、お客様が既存システムの操作に慣れ親しまれている点です。同じ操作感で新しいことができるというのが理想ではないかと考えました。しかしながら、改善箇所以外は影響がないように改修しなければならないというリスクも感じていました。
ーーー複数企業よりご提案を受けられていたとお聞きしましたが、その中でアイセルの提案をご採用頂いたのはなぜですか?
VLAC様 実際に要望をお伝えし、その要望に沿った提案と見積書を作成してくれたのはアイセル社だけでした。試験区分と試験規格を認定証に表記する方法がなかなか難しく、弊社の希望に一番マッチしたのがアイセル社の提案でした。
ーーー開発仕様を決める為に、幾度もお打合わせをさせて頂いたと思いますが、アイセルの対応はいかがでしたでしょうか?
VLAC様 発注前よりヒアリング⇒提案⇒確認⇒見直しと何回も希望を確認していただき、その真摯な対応に感謝しています。
ーーー開発するうえで工夫したことなどありましたか?
伊与田 幾つかあります。1つ例を挙げますと、データベースの設計を見直し、頻繁に追加されることが見込まれる項目はテーブルを拡張することなくお客様が変更できる構成に変更致しました。
ーーー実際に開発後、ご運用されて業務改善が実現できたとお聞きしましたが、具体的にどのような点で改善されたのかをお聞かせ頂ければと思います。
VLAC様 今回のシステム改修で、大きく8つの効果がありました。その中でも「認定証発行手続き」と「見積書の発行と連携」によって業務が楽になったと実感できています。特に「認定証発行手続き」はとても効果を感じる部分です。
改善内容 | 効果 |
---|---|
審査員報酬支払処理 | 時間半減以下。 精度向上。 |
認定証発行手続き | 認定証作成時間半減。 精度向上。 |
審査員報酬支払い処理の審査DBと経理DBのリンク | 二重入力が不要になった。精度向上。 審査員報酬の支払い処理時間減(3分の2)。 |
見積書の発行と連携 | 見積書作成時間半減以下。精度向上。 見積データの保存管理が出来るようになった。 |
消費税率変更対応 | 消費税変更時にデータベースを修正する時間が半減以下。 |
審査員審査実績表出力 | 審査員選択が用意。 同一試験所に対する審査員の重複選択を避ける。 |
審査計画書/審査スケジュール出力 | 主任審査員の負担減。 入力ミス回避。 |
ホームページでの検索機能 | 新機能、認定内容他検索機能追加(利用者へのサービス)。 |
ーーー最後に簡単ではありますが、株式会社電磁環境試験所認定センター様(VLAC様)のお仕事をご紹介させて頂きます。
冒頭でもお伝えしたとおり、電気・電子機器が電磁環境に適合しているかの試験を実施する試験所を認定される機関です。試験所では、大きく電磁波による「耐性」と「妨害」を試験します。電気・電子機器は、何の対策も施さなければ、近くにある他の機器の放射電磁波や、雷、太陽活動の影響で、機能低下や誤作動、停止、記録の消失などの影響を受けることがあり、また、自身の発する電磁波によって他の機器の動作や近くにいる人間の健康に悪影響を与えてしまうこともあるそうです。
そのような電気・電子機器が市場に出回らないように、精度の高い試験を実施できる試験所であるかをISO/IECの国際規格に則って審査し、認定をされています。
最近では海外諸国との認定協力を進められたり、環境、製品安全といった新しい分野の試験所認定をおこなわれるなど、活躍の場を広げられています。
伊与田 お客様のビジネス拡大に伴い、運用業務の変化に対応したシステムの改善を今後もご提案していきたいと思います。
ご協力ありがとうございました。